トリミングサロンの消耗品・在庫管理|発注点の決め方と棚卸しの習慣
シャンプーやコンディショナー、タオル、ブラシの替え刃など、トリミングサロンでは日々たくさんの消耗品を使います。「気づいたら切れていた」「買いすぎて置き場所がない」といった経験は、個人サロンではよくある悩みです。この記事では、在庫管理を大がかりにせず、続けられる形で整えるための考え方を整理します。
在庫管理の目的は「切らさない」と「買いすぎない」
在庫管理というと難しく聞こえますが、目的は2つだけです。
- 施術に必要なものを切らさない
- 必要以上に買い込まず、資金とスペースを圧迫しない
どちらかに偏ると、困りごとが出ます。切らすと予約をこなせなくなり、買いすぎると現金が寝てしまいます。バランスを取るために、使うものを整理し、ルールを少しだけ決めておきます。
品目を3つに分けて考える
すべてを同じ精度で管理しようとすると続きません。品目を使い方で分けて、管理の細かさを変えます。
- 毎日大量に使うもの: シャンプー、コンディショナー、タオルなど。切らすと施術が止まるので、最も丁寧に管理する
- 定期的に消耗するもの: 替え刃、ブラシ、爪切りなど。交換の時期の目安を持つ
- たまにしか使わないもの: 特殊メニュー用の薬剤など。使うときに確認すれば足りる
まずは1つ目だけ管理するところから始めるのが現実的です。
「発注点」を決めると、迷わず補充できる
発注点とは、「この量まで減ったら注文する」という目安です。決め方の考え方は次のとおりです。
- 注文してから届くまでの日数を確認する
- その間に使う量を見積もる
- 見積もった量に少し余裕を足した数を、発注点とする
たとえば、届くまでに数日かかるなら、その数日で使う量に余裕を足した量が残っているうちに注文します。数字はサロンによって違うので、最初は仮に置いておき、実際に運用して調整してください。
残量が一目で分かる工夫も効果的です。補充用のストックの前に印をつける、最後の1本に目印のシールを貼るなど、見るだけで判断できる仕掛けにしておくと、忙しい日でも迷いません。
棚卸しは、頻度を決めて短時間で
棚卸しは、実際の在庫を数える作業です。毎日やる必要はなく、無理のない頻度を決めます。
- 毎日使うものは、週に一度、閉店後に数える
- 定期的に消耗するものは、月に一度確認する
- 数えた結果は、紙でもスマホのメモでもよいので記録に残す
記録を残すと、使用量の傾向が見えてきます。「繁忙期はシャンプーの減りが早い」といった傾向が分かれば、次の発注に反映できます。
使用量の把握が、料金設計にもつながる
消耗品の使用量が分かると、施術1回あたりの原価の感覚がつかめます。原価を知っておくと、料金の見直しやオプションの設計に役立ちます。料金の考え方はトリミングサロンの料金設定の考え方で扱っています。
また、消耗品の購入は経費になります。購入のたびに領収書を整理しておくと、確定申告のときに慌てません。経費の管理は確定申告と経費管理入門を参照してください。
仕入れ先を絞ると、管理が楽になる
あちこちから少しずつ買うと、価格の比較や発注の手間が増えます。普段使うものは仕入れ先を絞り、まとめて発注できるようにすると管理が楽になります。ただし、1社に依存しすぎると、品切れや値上げの影響を受けやすくなります。代わりの仕入れ先も1つは確認しておくと安心です。
まとめ
在庫管理は、品目を分け、発注点を決め、棚卸しの頻度を決める、という小さなルールで始められます。最初から細かく作り込まず、毎日使うものから管理して、記録を残しながら調整してください。まずは、いまのサロンで一番切らしたくないものを1つ選び、発注点を決めてみましょう。
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