犬種・サイズ別料金メニューの作り方と予約システムでの設定方法
トリミングの料金表は「サイズ(または犬種グループ)×コース」の表を軸に作り、毛量やもつれなどの個体差はオプション料金として切り出すのが基本形です。この構造にしておくと、飼い主に説明しやすいだけでなく、予約システムのメニュー登録にもそのまま落とし込めます。この記事では、料金表の設計手順とシステムでの設定の考え方を解説します。
トリミング料金が複雑になる理由
人間の美容室は「カット○○円」で済みますが、トリミングは同じカットコースでも、チワワとゴールデンレトリバーでは作業量がまるで違います。犬種・体格・毛質・毛玉の有無で所要時間が変わるため、料金を1本にできないのがこの業界の宿命です。
だからといって「犬種ごとに全部個別料金」にすると、料金表が数十行に膨らんで飼い主には読めなくなり、予約時の説明コストも増えます。複雑さをどこまで畳むかが料金設計の腕の見せどころです。
ステップ1: 3軸で整理する
料金は次の3軸で整理します。
- サイズまたは犬種グループ: 小型・中型・大型の3区分を基本に、トイプードルやシュナウザーなどカット需要の高い犬種は個別に立てる
- コース: シャンプーコース/シャンプーカットコースの2本を軸に、部分カットなどを足す
- オプション: 毛玉料金・エクストラケア(歯磨き・泥パック等)・時間延長を別立てにする
代表的な犬種名を各区分に明記する(小型: チワワ・ミニチュアダックス等)と、飼い主が自分の子の料金を迷わず見つけられます。
ステップ2: 所要時間もセットで決める
料金表を作るとき、各メニューの標準所要時間も同時に決めてください。トリミングの予約枠は時間の在庫そのものであり、「トイプードルのカットは2時間」と決まっていなければ、予約をどの間隔で受けるかが毎回勘頼みになります。料金と時間をセットで標準化することが、後述する予約システム運用の土台になります。
ステップ3: 予約システムのメニューに落とし込む
ネット予約を導入する場合、料金表の構造をそのままメニュー登録に写します。コツは「1メニュー=1つの料金と所要時間」に分解することです。
- 「シャンプーコース(小型犬) 60分」「シャンプーカット(トイプードル) 120分」のように、サイズ・犬種グループをメニュー名に含めて分けて登録する
- 毛玉料金など当日にならないと確定しないものは、メニューに含めず「当日加算あり」と注記する
- 初回のお客様は状態確認に時間がかかるため、「初回カウンセリング込み」メニューを別に用意するのも有効
犬種別の複雑な料金でも、メニューの分け方を工夫すれば汎用の予約システムで十分に表現できます。
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値付けで失敗しないための注意点
- 近隣サロンの料金は参考にしつつ、所要時間から逆算した時給ベースの下限を必ず割らない
- 毛玉・もつれの追加料金は「無料サービス」にしない。作業量の差を料金に反映しないと、丁寧に手入れしている飼い主との不公平が生まれる
- 料金改定の余地を残すため、「モデル犬価格」「オープン記念価格」は期限を明示する
- ミックス犬は「体重とカットスタイルで判断」と明記し、当日の言い値にしない
また、料金表は一度作って終わりではありません。実際の所要時間が想定を超え続けるメニューは、料金か標準時間のどちらかが間違っているサインです。半年に一度は実績と照らして見直してください。
まとめ
犬種・サイズ別の料金表は「サイズ×コース+オプション」の3軸で整理し、所要時間とセットで標準化する。この構造ができていれば、ネット予約のメニュー設定にもそのまま使え、予約枠の管理まで一気通貫でつながります。
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